カウンセリングを受ける前に チョッとだけ知っておくと安心なことってありますね 実際カウンセリングって何だろう? 知ってるようで知らないかも… なかには人生相談と勘違いしている人も多いのでは ここでは心の扉における豆知識としてお伝えします |
・・・・・・・・・・・・・・ カウンセリングって何? ・・・・・・・・・・・・・・ <人生相談とカウンセリングの違い> 簡単に説明すると、人生相談は、現在抱えている悩みを「こうすれば大丈夫」と指示してくれるところです。主にトラブルが生じた場合、専門機関を紹介してくれたり、解決策を教えてくれるところです。クライアントさんの性格や内面に関してはあまり触れないため、心の悩み相談とは別と考えてください。 例えば、DVや離婚、多重債務、サラ金に関して、どういう手続きをすればいいのかなどご相談できます。 このような相談は心の扉では行なっていません。 カウンセリングは、現在抱えている悩みがどうして起こっているのかをカウンセラーと考え、クライアントさんの内面的な部分に深く入っていきます。カウンセラーからヒントやきっかけなどを受け、自分にあったやり方で解決(克服)していくことになります。 カウンセリングは主に、心の問題がさまざまなことに影響していると捉えています。 <カウンセリングの目的> カウンセリングは本来の自分自身を知り、苦しみから解放することが目的です。 現在人々の中で悩みのない人はあまりいません。 悩みが日々継続し続けるとストレスが重くかかり、不眠症、めまい、湿疹や胃腸障害、喘息など体にも影響を及ぼします。 精神と身体は、共に大きな影響を受けながら人間は成り立っています。 体の調子が悪いと多くの方は病院で検査をします。その原因を知ることで、どのような処置をしたらいいかが分かり安心します。カウンセリングはそれと同じようなものだとお考え下さい。 悩みの原因と対処法がわかればそれだけで安心できます。 そのためには、クライアントさん自らがその原因を知る必要があります。 「自分自身を知る」というのはカウンセリングではもっとも大切な鍵となります。 カウンセラーとの関係性 少し複雑な問題です。 一つ間違うと、カウンセラーは「私のよき理解者」として、友達のようなあるいは信者的な錯覚を起こしてしまうことがあり、本人の自立への妨げになることも稀にあります。 心の部分はそれだけとても繊細ではありますが、心の扉は一対一の自立した関係こそ大切だというコンセプトだけは強調させていただきます。 クライアントさんとは常に同等の立場であることは言うまでもありません。 カウンセラーはクライアントさんが自分の足で立ち上がって自立できることを応援します。 それがもっとも大事なことです。マラソンランナーが、監督の助言を受けながら自分の力で走るのと一緒です。最初は一緒に走りながら、最後は一人で走りぬかなくてはなりません。 ひとりで走ることができたとき、カウンセラーはもう必要なくなります。 必要がなくなれば自然とカウンセリングは終了していくものです。 終了しても定期的に確認のためのカウンセリングを受けに来る方は多くいます。 それは依存とは違いますので私としては大歓迎です。 お断りしていることが一つあります。 カウンセリング時以外に電話やメールを頻繁に入れる方。 こういう方はすぐにカウンセリングはお断りします。 こうした行為はカウンセリング時間外となり、時によっては多大な時間を要します。こうした行動は「甘え」で起こっている一つです。どうしてもカウンセラーの助言が緊急であれば、カウンセリングの予約を入れるだけで済みます。 そして何よりもカウンセリングに大事なことは、お互いの信頼関係です。 それはクライアントさんだけに限ったことではありません。信頼は、双方の上で成り立つものです。前文でも分かるように、相手の立場になって考える、という行為は基本的なベースにあります。カウンセラーはどんなわがままでも受け止めてくれる、という考えでカウンセリングを臨まれるのでしたら、まずそこのところを自身で認識する他ありません。 そしてカウンセラーを信頼できなければ、カウンセリングは決して良い方向へはいきません。 ランナーが監督を信頼できず、無視して練習していたとしたら何の意味があるでしょう。 それならすぐに監督を変えましょう。 クライアントとカウンセラーの関係は、患者と医者という関係とも違います。 カウンセラーがクライアントさんを治すとか、よくするというのではないからです。最低限のルールとマナーがあって人との関係性は築かれていくものです。それは人間が関わっている以上、どんな立場であってもいえることだと思います。 私はそれが「愛」という表現に近いものと思っています。 信頼関係はそうして築いていく中から生まれてくるものだからです。カウンセラーがきちんとクライアントさんに添うことができるのも、クライアントさんを信頼し、愛があるからできることです。 カウンセラーは特別ではない その通りで、カウンセラーはまったくと言って特別な人ではありません。 クライアントさんを分析して何もかもお見通し、なんてことは決してありません。 せいぜい分かっていることといえば、「人のことをそう簡単に理解できるものではない」ことぐらいではないでしょうか。 矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、予期せぬこと、想像もつかないことというのはよく起こります。人の心はとにかく複雑で、分析したところでそれで絶対間違いない!という確証などどこにもないということです。 そのため、さまざまな角度からクライアントさんに合ったアプローチをしながらカウンセリングは進めていきます。 カウンセラーが一般の聞き手と違うところは、「確認する」「今ここで」という作業を怠らないようしっかりクライアントさんの「今」の気持ちに添った状態で、ゆっくり話し合われてゆけることです。 カウンセラーがひとり暴走してしまう話をよく耳にしますが、理解していただくために時には長い説明になることはあります。(受け取る側によってはその捉え方は違っています) カウンセラーは特別ではないけれど、そうした専門分野に関して長くカウンセラーとしてやっている人であれば、当然身についてることではないかと思います。 でも、他のことに関してでしたら、みなさんと何の違いのないごく普通の人間です。(実際私よりずっと才能豊かな方は大勢います) カウンセリングの波 あまり把握できていない「カウンセリングの波」についてご説明します。 最初に誤解されるのが、カウンセリングを受ければすぐに良くなるという考えです。 前文でも書きましたが、簡単に人のことを理解できるものではありません。また、クライアントさんがどこまでカウンセラーを信頼し、本音でお話しているか最初は分かりません。そのためカウンセラーはさまざまな角度からお話を伺い、質問などさせて頂きます。 クライアントさんが何かしっくりこなかったり、時には不安になったり、いろいろな心の動きが起こることもあるでしょう。 それは人によってどの時期に来るか分かりません。 2回目のカウンセリングか10回目なのか。 人によっては何度か波がある場合があります。 でもそれは一つの山を越えるときに起こるきっかけであったりするので、その時期を粘り強くカウンセラーと向き合うことができれば、また大きく前へ進んでいくことができます。 誰にでも波はあります。それを頭の片隅に置いておくだけで、少し楽になれると私は思います。 カウンセラーは「今」のクライアントさんにしっかり添って進んでいくよう注意しています。どんな不安も疑問も自分の心に溜め込まないことやカウンセリングの後のもやもやがないようにするには、クライアントさんが少しでも早く心を開いてくれることが重要になってくると思うのです。 ただ、よくいう相性面(波動のこと)は直感や感覚のようなものなので、合う合わないは必ずあります。 波動は共鳴するかしないかという大きな違いがあり、合わないと何を言っても響きません。 きっかけやチャンスを活かすのは、常にクライアントさん自身のなかにあります。 特に心の扉では波動に関しては大変重要視している部分です。 カウンセリングを終了する際、ご自身の判断は確かにとても大事です。カウンセラー側から「終了」ということを告げることがないため(私の場合)、クライアントさんと相談しながら決めていきます。そして自然にフェイドアウトしていくことは最も理想的と私は思っています。 これに関しては、カウンセラーそれぞれの考え方があると思います。 カウンセリングの限界 最初に時間の限界です。 カウンセリングの時間が50分、60分、あるいは90分と決められていることには多少理由があります。 もちろん1日何人もの人とカウンセリングをするには時間が決められていないと大変ですが、それだけではありません。 人が集中して相手の話に耳を傾けられる時間というのは、最高でも90分が限界だと言われていますが、これも個人差があると思います。 私の場合は60分がベストです。 遊びを入れながらでしたら何時間でもできますが、集中力には限界があります。 次に予約の限界です。 クライアントさんがなかなか予約の日時を決められなくて、予約なしで帰った場合、突然「今日行けることになりました」ということの期待には添えれません。 その日に予約が入っている場合、また予約が入ってなくてもこちらの都合もあります。突然の予約には応じられないことが多いと認識ください。 また予約を入れたのに、キャンセルが頻繁に起こると大変迷惑になります。 予約を入れたその後にカウンセリングに来た人が、同じ日時を希望しても断わるのは当然であり、先に予約を入れてくれたクライアントさんを優先します。キャンセルをすることで、そこがポッカリと空きます。頻繁にそのようなことが起こると誰に迷惑がかかるか考えると想像できますね。 自分の人生を豊かに穏やかに生きたいと願うのは誰もが同じです。自分自身としっかり向き合うことができれば、どんな人も良い方向へ行くと私は思っています。 |